月と星の本棚
「星くずの図書館」ブログ版+ファンタシウム・ブック+おさんぽの本
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雲のかなたに
![]() | 雲のかなたに (1997/10) 鈴木エドワード 商品詳細を見る |
詩が最少(の言葉)で最大のことを言うものであるならば、
アインシュタインは歴史上最大の詩人であったに違いない。
なぜならば彼はE=Mc2において宇宙を集約したのだから。
― リチャード・バックミンスター・フラー
建築家の著者が、自ら興味を抱き研究テーマとしている物理からの思索と、世界・宇宙へと広がる思いを、雲のスケッチとともに綴った絵本。
全く分野の異なる結びつかないものと思われがち(?)な科学と詩とが、ほんとうはとても近いものなんだと実感させてくれる絵本です。
“世界のヒミツ”はほんとうはいつでも目の前にあって、見つけられるのを待っているのかもしれません。けれど、急いでばかりでなく、ときには立ちどまって思ってみるのでなくては、見えてこないものなのかも…?と思ったりもします。
ときにはのんびりと、空を流れてゆく雲を眺めて「雲消し遊び」などしながら、“世界のヒミツ”について思ってみるのもいいと思います。

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月光公園
![]() | 月光公園 (ミキハウスの絵本) (1993/11) 宙野 素子 商品詳細を見る |
声はぼくにどこへ行けばいいのか教えてくれる。あそこだ……。
東逸子さんの幻想的な世界が広がる月の絵本。
ある夜、“ぼく”は水槽の水の上に浮かんだ月の切符を手にします。それは月光公園への招待券。
そこはなんどもきている公園だけれど、でも、なんだかちがう。“ぼく”だけの真夜中の探索。秘密の時間。
雰囲気は少し違うかもしれませんが、私はこの絵本を眺めながら、ロバート・ジョン・ソーントンの「フローラの神殿」を思い浮かべてしまいました。
“ぼく”が出逢ったブランコの少女ティコ。彼女はだれ?
月ときて、「ティコ」と聞くと、むかしの天文学者ティコ・ブラーエを連想してしまいますが…それはたぶん関係ないな。
それから、本のどこにもそのことは書かれてはいないのですが、この本にはひとつのヒミツがあります。それは気づいた人だけのおたのしみ。(私自身、それに気がついたのは、本を買ってだいぶ経ってからでした)

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