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絵のない絵本
絵のない絵本 (若い人の絵本) (1966/11) アンデルセン岩崎 ちひろ 商品詳細を見る |
アンデルセンのこの作品はたくさんの訳が出ていますが、いわさきちひろさんの絵が好きなので、この本を選んでみました。
せまい小路の片すみに住む貧しい画家の青年が月から聞かせてもらった話をスケッチした、という設定で書かれた、全部で33夜からなる小さな物語。
おとなが主人公の話は哀しい色を帯びた話が多いのですが、子どもの登場する話はどれも無邪気さや純粋な悦びやけなげさであふれていて、アンデルセンは子どもという存在をそんなふうに考えていたのだろうな、と思います。
第9夜のグリーンランドのラップ人たちの冬の祭りの話を読んではザバダックの『ラ・フェット』という歌を思い出し、第16夜のポリチネロ(道化師)の話を読んではクレヨン社の『絵のない絵本~サーカスの光と影』という歌を思い出したりもしました。クレヨン社の歌のタイトルはそのものずばりですが、この作品を題材にしているのでしょうね。
(ひさびさにこの記事を書き直して、とっくに解散してしまったかなぁ、などと勝手に想像していたクレヨン社が、まだしっかり活動していたことを知り、ホッ☆としてしまったわたしでありました)
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